勤務先の話で恐縮ですが、株式会社デザインフィルのプロダクトブランド「ミドリ」から発売中の『カードメモ』が、このたび「第19回日本文具大賞」(主催:リード エグジビション ジャパン株式会社)のデザイン部門において、グランプリを受賞いたしました。

デザインフィル60年の歴史において初のグランプリ受賞だそうです。
日本文具大賞は、2009年8月1日以降に発表された製品を対象に、機能面で特に優れた製品を表彰する機能部門、デザイン面で特に優れた製品を表彰するデザイン部門の2つにおいて、それぞれグランプリが選ばれます。
この『カードメモ』はデザイン部門での受賞ということですが、機能面も結構優れています。薄さはクレジットカード2枚分、重さはクレジットカード1枚分と非常に薄く軽量で、持ち運びに便利なだけでなく、タイプライター用の半透明紙を採用しているので万年筆や油性マジックでも裏抜けがしにくいという性質を持っています。
また、光沢のあるスタイリッシュなデザインに仕上がっている表紙は、プレスコート加工により水濡れにも強い特性を持っています。
かさばらず、財布や名刺入れなどに入れて持ち歩くのに便利なサイズで、外出先でメモを取る機会が多いビジネスパーソンにぴったりのアイテムです。
総評において審査委員長の川崎和男氏は「どの製品も、見ただけでは何故この製品が選ばれたのか分からないかもしれないが、手に取れば、いかに利用者の立場に立って製品が作られているか分かる。日本の文具には日本人特有のきめ細やかな配慮があり、世界に誇れる文化だ」とコメントしていました。
いわゆるホスピテリティプロダクト(今考えました。)とでもいうのでしょうか。
昨今、世界のグローバル化が進む中で、日本のモノづくりは競争劣位ばかりが目立ちます。
しかし、このような日本固有の文化に裏打ちされた発想は高い付加価値を生みだします。
日本の中小企業が、世界と戦っていく上でのKSFになりうるのではと感じました。